毎年11月~12月頃、アオバ楽器が主催するクラシックピアノのコンクールです。
第1回から第16回までの審査員を務められた内田勝人先生(平成9年〈1997年〉逝去)に企画協力を仰ぎ、昭和55年(1980年)に開催した『アオバ楽器リトルコンサート』が原点です。後に『アオバ楽器 ピアノコンクール』に改称し、現在に至ります。
令和5年(2023年)で41回を数え、今まで多くの生徒さんに参加いただきました。このコンクールをきっかけに、音楽の道に進んだ生徒さんは数多くいらっしゃいます。未就学園児から大人の上級受講生の更なる成長のためのコンクールです。
審査はプロとして活動している音楽家で、演奏者の成長を願いお一人お一人に文面で丁寧な講評をいただいています。発表会もコンクールも演奏者の周りには応援してくださるご家族ご友人ご指導される先生の愛情があります。一曲ごとに得るのもは大きいと思います。
イベント概要
沿革
回 | 開催日 | 会場 | 審査員 |
---|---|---|---|
1 | 昭和55年 (1980) 11月16日(日) | 埼玉会館小ホール | 内田勝人 |
2 | 昭和56年 (1981) 11月1日(日) | 埼玉会館小ホール | 岡島雅興 |
3 | 昭和57年 (1982) 11月27日(土) | 浦和市民会館 | 内田勝人 |
4 | 昭和59年 (1984) 1月14日(土) | 浦和市民会館 | 内田勝人 |
5 | 昭和60年 (1985) 1月12日(土) | 蕨市民会館 | 内田勝人 |
6 | 昭和61年 (1986) 1月12日(日) | 蕨市民会館 | 内田勝人 |
7 | 昭和62年 (1987) 1月18日(日) | 浦和文化センター | 内田勝人 |
8 | 昭和63年 (1988) 1月24日(日) | 浦和文化センター | 内田勝人 |
9 | 平成元年 (1989) 1月29日(日) | 浦和文化センター | 内田勝人 |
10 | 平成2年 (1990) 2月11日(日) | 蕨市民会館 | 内田勝人 |
11 | 平成3年 (1991) 10月13日(日) | リリア音楽ホール | 内田勝人 |
12 | 平成4年 (1992) 10月11日(日) | リリア音楽ホール | 内田勝人 |
13 | 平成6年 (1994) 1月30日(日) | リリア音楽ホール | 内田勝人 |
14 | 平成7年 (1995) 2月12日(日) | リリア音楽ホール | 内田勝人 |
15 | 平成8年 (1996) 2月4日(日) | リリア音楽ホール | 内田勝人 |
16 | 平成9年 (1997) 2月2日(日) | リリア音楽ホール | 内田勝人 |
17 | 平成10年 (1998) 3月1日(日) | 浦和文化センター | 北爪道夫 |
18 | 平成11年 (1999) 2月7日(日) | 浦和文化センター | 北爪道夫 |
19 | 平成12年 (2000) 3月26日(日) | 埼玉会館小ホール | 北爪道夫 |
20 | 平成13年 (2001) 10月28日(日) | リリア音楽ホール | 北爪道夫 |
21 | 平成15年 (2003) 11月24日(月振休) | さいたま市文化センター | 花房真美 |
22 | 平成16年 (2004) 12月15日(日) | さいたま市文化センター | 花房真美・野田学 |
23 | 平成17年 (2005) 12月3日(土) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・野田学 |
24 | 平成18年 (2006) 12月3日(日) | リリア音楽ホール | 花房真美・野田学 |
25 | 平成19年 (2007) 12月9日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・野田学 |
26 | 平成20年 (2008) 12月14日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・野田学 |
27 | 平成21年 (2009) 12月20日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・野田学 |
28 | 平成22年 (2010) 12月5日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・野田学 |
29 | 平成23年 (2011) 12月18日(日) | リリア音楽ホール | 花房真美・野田学 |
30 | 平成24年 (2012) 12月24日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・奈良康佑 |
31 | 平成25年 (2013) 12月23日(月祝) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・奈良康佑 |
32 | 平成26年 (2014) 11月24日(月振休) | さいたま市文化センター | 花房真美・奈良康佑 |
33 | 平成27年 (2015) 12月23日(水祝) | 彩の国さいたま芸術劇場 | 花房真美・奈良康佑 |
34 | 平成28年 (2016) 12月18日(日) | リリア音楽ホール | 花房真美・奈良康佑 |
35 | 平成29年 (2017) 12月10日(日) | さいたま市文化センター | 花房真美・奈良康佑 |
36 | 平成30年 (2018) 11月25日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・奈良康佑 |
37 | 令和元年 (2019) 12月8日(日) | 汐留ベヒシュタインサロン | 花房真美・梅根恵 |
38 | 令和2年 (2020) 12月13日(日) | さいたま市文化センター | 花房真美・奈良康佑 |
39 | 令和3年 (2021) 12月19日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・奈良康佑 |
40 | 令和4年 (2022) 12月4日(日) | 埼玉会館小ホール | 花房真美・奈良康佑 |
審査員の先生方
(開催順、プロフィールは審査員時のものです)
- 内田勝人先生(第1回、第3回~第16回)
1965年(昭和40年)東京藝術大学作曲科卒業、1970年(昭和45年)同大学院修了。
パリ国立音楽院フーガ科、作曲科に入る。ジャン・リビエ、アンドレ・ジョリベに師事。フーガ科作曲科二等賞並びにオルファン賞受賞。
1970年(昭和45年)ビクター音楽教室本部指導講師、1990年(平成2年)ビクター・テクニクス音楽教室本部チーフ・ディレクター、1996年(平成8年)ビクター・テクニクス音楽教室顧問。1997年(平成9年)12月30日逝去。
作品:ピアノ連弾曲集「ふたりのピアノ」、四手連弾のための組曲「海の風景」、トラヴスマIII (1967)、トラヴスマV (1970)、混声合唱 鮎のかげ 子守唄 雪晴れ 星簇 他多数 - 岡島雅興先生(第2回)
1968年(昭和43年)東京藝術大学音楽学部 作曲専攻。1970年(昭和45年)東京藝術大学大学院 音楽研究科 作曲専攻修士課程修了。1981年(昭和56年)東京藝術大学作曲科講師。現、フェリス女子学院大学音楽芸術学科特任教授。
著書:糸屋鎌吉に依る三つの詩「天国幻想」「羽衣」「冬の温泉場」(1991年8月)、「夢の夢」~クラリネットとピアノのために~(1995年2月)、「草月夜のことば」~ソプラノ、フルート、ピアノのために~(2003年1月) 他多数 - 北爪道夫先生(第17回~第20回)
1974年(昭和49年)東京藝術大学大学院作曲家修了。1979~80年文化庁派遣芸術家としてフランスに滞在、77年~85年。中島健蔵音楽賞・尾高賞受賞・ユネスコ国際作曲家会議第一位
作品:
北爪道夫オーケストラ作品集 地の風景 クラリネット協奏曲
アンサンブル・ヴァン・ドリアンで作曲・企画・指導を担当
NHK-FM放送ベストオブクラシックテーマ音楽
祈りの旅(全日本吹奏楽コンクール 2004年度課題曲)多数 - 野田学先生(第22回~第29回)
6歳よりピアノを始め、小、中学時代アオバ楽器ピアノコンクールに出場。15歳より作曲を故・内田勝人氏に師事。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。パリ国立高等音楽院プルミエ・プリ(一等賞)で修了。
和声科、対位法科にてロジェ・ブートリー、ジャン・ポール・オルシュタイン各氏に師事、作曲を野田睴行、理論を島岡譲、尾高惇忠、ピアノを平井孝知、安井耕一各氏に師事。
作品:
京都市交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京シティ・フィルハーモニック 管弦楽団のためのオーケストラ編曲を担当。また、NHK大河ドラマ、連続テレビ小説、幼児番組関連楽曲のピアノ編曲および合唱編曲を手がけ各楽譜が出版・配信されている。
ウェブサイト:https://www.gaku-noda.com/ - 花房真美先生(第21回~)
国立音楽大学付属高校、国立音楽大学を経て、同大学大学院修士課程修了。横山千代子、西川惠美子、岡山京子、松原緑、クロイツァー豊子に師事。 1982年草月ホールのリサイタルを皮切りに数多くの演奏会に出演。1989,90年清里のポール・ ラッシュ・フェスティバルに招かれ参加。1990年カザルスホールにてリサイタル、花房シスターズ・ピアノデュオとしても演奏会を開催CDもリリース。
2011年は王子ホールにてソロ・リサイタルを行い、絶賛を博した。2012年、13年には 花房晴美 室内楽シリーズにて、フランク、オーギュスタ・オルメス、ミヨー作曲の珍しい連弾、2台ピアノ作品を演奏した。録音は「ア・グレイスフル・ フレーム」をフォンテックよりリリース。多くのコンクール審査員を務めるなど幅広い活動を行っている。
現在、昭和音楽大学、同大学院、同短期大学部講師。 - 奈良康佑先生(第30回~第36回、第38回~)
1983年(昭和58年)静岡大学理学部卒業、ブリュッセル王立音楽院首席卒業。ニコル・アンリオ=シュヴァイツァー、安川加壽子の各氏に師事。日本演奏連盟、及び演奏表現学会会員。マリア・カラス国際音楽コンクール、ディプロム受賞。1989年より同音楽院講師を務める傍らヨーロッパで演奏活動。1992年日本演奏連盟主催「演連コンサート」のオーディションに合格し、東京文化会館(小)でリサイタルを開催。以降、日本各地で演奏活動。1995年国際交流基金派遣で中南米を演奏旅行。2007年NHK・FM「名曲リサイタル」に出演。 - 梅根恵先生(第37回)
アメリカ合衆国生まれ。東京音楽大学付属高等学校卒業。全日本学生音楽コンクールピアノ部門高等学校の部全国優勝 ヨーロッパに渡り 王立ブリュッセル音楽院、ハノーバー高等音楽大学、モーツァルテウム音楽大学で研鑽を積む。井口愛子、弘中孝、N.Henriot-Schweitzer、J.Latarjet、H.Leygrafの各氏に師事する。ベルギー「エリザベス王妃国際音楽コンクール」イタリア「ブゾーニ国際ピアノコンクール」「エットレ ポッツォリ国際ピアノコンクール」などで入賞。ベルギーを中心にヨーロッパ各国、米国でソロリサイタル、室内楽、オーケストラとの協演など幅広く演奏活動を行う。 日本ショパン協会賞受賞。ベルギー王立ブリュッセル音楽院で ピアノ科講師を勤める。
日本に帰国後は 演奏活動と並行して 東京音楽大学で後進の指導にあたる。ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)の コンペティション及びステップ、日本クラシック音楽コンクールの審査員として毎年全国に赴いている。
イベント情報
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